デンマーク出身のシンガーソングライターSasha Adrianが、新作シングル「Punch」をリリースしました。アップテンポだった前作から一転し、グラスゴーのホステルで調律の狂ったギターとともに書かれた本作は、長年連れ添った友人との不透明な関係の終わりと、その後に残る消えない情愛を描いた繊細な楽曲です。「10年以上知っている相手をゴースト(音信不通)にできるのか?」という問いを投げかけ、スーパーマーケットで母親がかつての友人に偶然出会ったという日常的なエピソードから始まり、静かに言葉にできない失恋の痛みを紐解いていきます。
Phoebe BridgersやMitskiの親密でエモーショナルな世界観を彷彿とさせるギター主体のサウンドプロダクションは、大声で叫ぶことなく、静寂のなかで聴き手の心に重く響きます。Mitskiの『Bury Me at Makeout Creek』からインスピレーションを得たサビでは、内面的な感情をまるで手で触れられるかのような実体として表現。2027年に向けて始まる新たな章への扉を開く本作は、別れの不条理と愛おしさを抱えたまま生きるすべての人の胸を打つ、優しくも切ない名曲となっています。
