タイトル通り8枚目になるのでしょう、きっと。今回は Merge だけで、Chemikal Underground からのリリースはなし? ロス・アンジェルスの Radar Brothers の3年ぶりの新作。活動歴は15年以上経ってるので、ちょいちょいメンバー・チェンジをしながら、今日までやってきたわけです。そういうことはメンバーもそこそこいいお父さん世代ですね。アー写にお父さんというか、じいさんがひとり写っているけど、メンバーじゃないですよね。常々、活動歴の長いバンドやアーティストの写真を見ると自分の年齢を痛感されられる。バンドによっては、見るも無惨な姿になっているひともいたりと、あまりいい気分はしない。こちらの Radar Brothers の場合、残念ながらハゲあがっちゃてしまってるメンバーも2名ほどいるようですが、見窄らしさはなくて、爽やかでいい年の取り方をしてる印象です。そんな雰囲気は音楽にも反映されているようで、鳴っている音自体にはそんなにおっさん臭さは感じられず、構成のアイディアのおもしろい曲やフレッシュなメロディがあり、まだまだ錆び付いていないようです。ただ、年来なりの落ち着きは当然あるのですが、それはこのバンド本来のものであり、いまこの作品だからとというわけではないと思う。でもね、なんやかんやでこれが響いちゃうのは、オルタナ畑の音楽を聴いてきた人にとって、いわゆる琴線みたいなものなのかもしれないけどね。
7.0/10