Joel Gion – Apple Bonkers (Reverberation Appreciation Society)

最近通っている定食屋がある。そこは日替わりで献立が変り、メニューはひとつと決まっている。ただ加えて幾つかある副菜から2品選ぶことができ、ちょっとした楽しみもある。そしてなにより旨くて安いのが素晴らしい。席数は5席と少ないが、出てくるまでも早く回転も良く、持ち帰りだって出来る。毎日のように通ってうちに、調理人さんの素性が自分から聞かなくても分かってきた。今の店にたどり着くまで様々なお店や仕事をやってきたようで、何でも出来ちゃう人なんだなあと羨ましい。自分の特技なんて学生時代のバイトで覚えた何かをひもで束ねるくらいしかないよ。女体を束ねる技術もあればもうちょっと違った道もあったのにな。さて、この方、Joel Gionは、The Brian Jonestown Msassacreのバンドでタンバリン叩いて20年だそう。20年間タンバリンだけで食えるってすげえなあと思うけど、そういやさっき乗っ取られメールが来ていた人もタンバリンを覚えると言って、意外と難しいんだと自慢しつつ、ガチャガチャ夜通し叩いてて喧しかったな。本作品中にも当然タンバリンが登場するが、バンドのメンバーが沢山サポートしてるようなので、ここでもタンバリンかパーカッションを叩いてるだけ?それともギターぐらいは弾いてるのかな。そして大事なのは彼の唄の部分ですが、タンバリンマンにしとくのは惜しいくらい。このひとも何でも出来ちゃうひとなんかも。