Throwing Bricks & Ontaard – Oud Zeer

4月12日、ユトレヒトを拠点とするメタル・バンド、Throwing BricksとOntaardが、スプリット盤「Oud Zeer」を世に放ちます。

Oud Zeerとはオランダ語で、捨てたいけど捨てられない思い出のこと。心の奥底に永遠に焼き付いている記憶、過去の恨み、開き続ける古傷。トラウマや憂鬱に対処する方法を見つけることは、OntaardとThrowing Bricksの作品に共通するテーマです。両バンドとも、過去はあなたを形作るかもしれないが、あなたを壊す必要はないと認めているのです。

一緒に音楽をリリースすることは、ユトレヒトを拠点とする2つのグループの親密な友情の自然な結果。音楽がダークであっても、それを祝うというよりは、むしろ不幸を処理することを主眼としています。感情の解放は、私たちの音楽を書き、作り、共有することの核心です。

悲しみを分かち合うことは、悲しみを半分にすることだと言われます。偶然にも、このアルバムでは、両バンドが他のミュージシャンとコラボレーションし、自分たちの限界を押し広げることで、友人たちの助けを借りています。Johanna Kouwenhoven、Clasine Haringsma（Immen）、Kim Hoorweg（Vulva）は、それぞれの方法で「Oud Zeer」に貢献しています。陰鬱な殺伐さに加え、重苦しさの中に喜びを見出す友人たちの産物。

Oud Zeer」は、Marius Prins（Throwing Bricks）がdB’sとStudio Moskouでレコーディング＆プロデュース。どちらもユトレヒト・アンダーグラウンドの重要な拠点。悲しいことに、このレコードは、建物が取り壊されることが決まっているため、両バンドがかつて本拠地としていたこれらの特別な場所の最後の思い出となるでしょう。Oud Zeerのマスタリングは、Much Luv StudiosのTim de Gieter（Doodseskader, Amenra, Predatory Void）が担当。