前作 Shapeshifting のリリース時に出ていたアニメのビデオがとても印象的でハマってしまった。メルヘンチックなのに、残酷なオチが待ってる内容で、色んな種類の切なさを貰える内容だった。今回もあのようなビデオを密かに期待していたけど、アルバムのリリースを境に出ていたものは、全然違いましたね。言ってみればアニソンみたいなもんで、映像と音楽が一対になって初めて成立するっていうか、脳裏に焼き付いているものがとても大きい。やっぱり映像の効果って絶大だなあと感じたが、もしそのビデオがこのバンドの音楽じゃなければまた違った印象だっただろう。Young Galaxy には4つ打ちのポップスがとても似合う。それも少しピッチは速い方がいい。この女性ヴォーカルと滑らかなシンセ・メロで進んで行く際に4/4のトラックだとと、ロマンス感に拍車がかかる。今作も先行シングルであった “Pretty Boy” は、その典型的な曲で、色んな情景を思い浮かべることが出来る素敵な曲だった。だけど、アルバムを通して聴いたら、”Pretty Boy” の様な曲は他には見当たらず、4/4ビートがあったとしてもディスコ路線の遅いもので、80s系のポップスが基本になってるのでした。この女性ヴォーカルは割と声のトーンが一定で、案外暗いメロディなものも多く、縦軸なフレーズには凄く合うけど、曲調に横幅があるものには不向きなのか、平たい印象を受けてしまう。それはバンドの楽曲そのもが、結局はトラック系なのも影響してるかな。彼女のヴォーカルを引立てるにはベタな感じで丁度いいのかもね。
6.0/10
[soundcloud url=”http://api.soundcloud.com/tracks/81376041″ params=”color=000000&auto_play=false&show_artwork=false” width=” 100%” height=”166″ iframe=”true” /]