STRFKR – ‘Miracle Mile’ (Polyvinyl)

やっぱりノリ弁に勝る弁当は存在しないと思うのです。昨日も近所のスーパーで残り一個になっていたノリ弁を買って家で食べようとしたら、白身フライじゃなくてコロッケ・ヴァージョンであることに気付いてげんなり。そんなのはノリ弁じゃねえと思ってラベルを確認すると白身フライって印刷されている。おい!と思ってよく見たら三元豚コロッケっていうシールも貼ってあった。悔しい、気付かなかった自分に。こうなったらオリジンのノリヴェンでリヴェンジするしかない。オリジンのノリ弁ってめちゃ旨いよね。この人達の名前はこの表記がデフォで宜しいんでしょうね。これで4作目になるポートランドのバンドですが、前作 Reptilians まではディスコ、強いてはハウスなテイストをかなり用いたものであったので、新作 Miracle Mile の先行曲を聴いていた段階でなんか違うぞという感覚はありました。そして、全部を通して聴いたところ、これまでのようなエレクトリックなビートやシンセポップ感が随分少なくなって、ドラムも生で、かなりバンド系の音に変りました。前作でのちょいチルウェーヴな雰囲気と、酔いどれディスコなグルーヴに惚れ込んでいたので、この変化に若干の戸惑いは隠せません。その代わりに好きだった部分の無気力感が増えているのはとてもいいこと。これが STRFKR じゃなくて新しいバンドのデビュー作だったら素直に好きになっているだろうけど、前作のディスコ感も捨て難かったので、まだ頭の中で吹っ切れていない自分がいます。

6.5/10