Spectral Park – ‘Spectral Park’ (Mexican Summer)

コインランドリーを使うようになってからだろうか、靴下の片足事件が頻発している。正確に数えていないが、たぶん10足くらいは片方しかないものになっている。両足揃っているものが限られるので、物凄く不便。もうどうすることもできない時は、左右異なる似たような色や柄のものを選んで履いている。でも、最近は左右を敢えて非対称のもの、アシンメトリーっていうんですかね、それがオシャレっていう風潮もあるようなので、オシャレです、と言ってしまえばごまかせるので非常に助かる。って、まあほんとはバレバレですがね。このサウサンプトンの青年 Luke Donovan は、顔つきはすごく整っていて、シンメトリーな方ですが、Spectral Park の音楽はかなりアシンメトリー。実際に左右の音が異なる場面もあるが、それよりも前後の音が異なってる感じ。バロック調のサイケポップは物凄く速度感のあるもので、普通にヴォーカルを重ねたらピッチシフト系の高音にしないと適切でないような感じなのです。ただヴォーカルのスタイルは決して遅いタイプでなく、それなりに速度感というか、全体の音を煽るように息切れしそうな感じの歌い方である。でもやっぱどこかアンバランスな感じがあって、それがとても熱狂的で、挑発的で、ある種の曖昧さを生み出している。

7.5/10