Steve Albiniを初めて観たのは伝説?のDJショーだった。吉祥寺にあった有名小箱に彼はDJとしてやってきた。当時音楽好き仲間にアルビニ君と呼ばれる人がいて、理由は単純で、角刈りにメガネをかけていたから。アルビニ君は年中半ズボンのスタイルで、たしか家に冷房が無いっていうから扇風機をあげた記憶がある。当然アルビニ君も本物とご対面する場所に居合わせた。本物の登場前で会場は超満員で酸欠状態。やっとこさ現れ、遂に本物がレコードに針を落とし、会場は盛り上がりの頂点に達するが、次の瞬間本人は針を上げてしまう。何事かと思うとまた、針を落とす。そして盛り上がるとまた上げる。この繰り返しが暫く続くと、会場は異様な雰囲気になっていく。その後のことはあんまり覚えてないが、出番が終わると主宰のおいちゃんとママチャリをニケツして帰って行ったことしか覚えていない。その光景が見れたことが一番の思い出です。7年ぶりだと最近の復活ブームからしたらインパクトは無いかもしれないが、ちょっと意味が違う。Shellacは復活でなはい、ずっと継続していたんだとこれを聴いて思った。穿った言い方かもしれないが、Jesus Lizardがこのクオリティの作品を今も作れるかと言ったら、無理じゃないかと思う。見くびっていたわけではないが、すいません、叩きのめされました。本来なら仕事柄、新しい音楽ファンにもShellacを伝えなければいけないかもしれないが、なんかどうでもよくなった。Shellacは、本当にShellacを愛する人達だけが聴けばいい。