Seaven Teares – ‘Power Ballads’ (Northern Spy)

Power Ballads

Zs からこのひとのヴォーカルが消えてからは路線がだいぶ変りました。当の本人は、Extra Life を結成して自分のやりたいことを追究していく。フレーズを格子の形に刻み、不規則にコマを進めるような構成と、特徴的な歌い方で超個性な音楽を創り出しておりましたが、まだ何かもの足りなかったようで、もうひとつ新しいバンドを結成した Charlie Looker 氏。Seaven Teares の構成メンバーは結構有名な人達でした。コーラス的なポジションにある女性は、Extra Life と近い音楽性を持つ Skeletons に在籍する Amirtha Kidambi 。ギターを担当する Robbie Lee は、Neil Hagerty の The Howling Hex でもサポートしてるひと。そして、他の楽器をいっぱい担当している Russell Greenberg は、Yarn/Wire のメンバーと、こちらは知らないバンドでしたが、ピアノとその他なクラシカル、フリー系のバンドのようです。それで、Looker 氏がこの Seaven Teares で求めたことは、その特徴的なヴォーカル、ゴスペルとジプシー系を足したような感じを音楽全体にも反映させてる感じ。Extra Life をロックとするなら、Seaven Teares はフォークなんだけど、やっぱりそう簡単なもんではない。実験的な要素は Zs の時のものにも近く、質感もそっち寄り。だけど唄に関しては Extra Life よりも強調されていて、さっきの女性とのハモリが一番の特色になっている。どっちにせよ異質な音楽ですが、Charlie Looker にしたら唄ものに属す音楽でしょうし、事実、彼の過去のものと比較して一番聴き易い。それは、ハモリの女性が重要な役割を果たしているとおもうし、いい声です。

7.5/10

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