My Bloody Valentine – ‘m b v’ (self release)

My Bloody Valentine のレコードを初めて買ったのは “You Made Me Realise” の12インチだった。地元から電車で約1時間の街、高崎のレコード店には輸入盤コーナーがあって、毎回そこに行ったときにレコードを掘るのが大好きだった。1988 年ってことは高2の頃だから、レコードを買う量もそんなになかったし、買ったことは凄く憶えている。あの女性が花束とナイフを持ったジャケットに惹き付けられて、なんか知ってる名前だったから買ってみようと思った。あれから結果的にマイブラを全部聴いてきたことになり、今日、その新たな続きが始まったわけです。だけど、どこかでマイブラはもう復活や新作も出なくてもいいんじゃないかっていう気持ちがあった。それは、Loveless で完成されたものが、新しいものが出ることでなんか壊れてしまうような気がして嫌だったから。つまり、伝説になっていてくれればよかったのにと、この新作を聴くまでは思ってました。だけど、恐る恐る新しいマイブラを聴き出したらその気持ちは少しずつ薄れてっいった。22年の間、新作を期待したことはなかったけど、純粋にひとつの作品としてまずは何も考えず楽しめている。でも、出すからにはなんかしらの変化や進歩とかを求める気持ちも正直あるのよね。まあ、その辺のことについて書き出すときりがないし、たぶん色んな方が今後詳しく述べてくれるでしょう。もう一度言いますが、My Bloody Valentine の新作を聴けたことが嬉しいんじゃなくて、このアルバムをイチ作品として純粋に聴こうと思う。

7.0/10

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=rBKjhgHGVZs&w=640&h=200]