旅館等に行くとぶち当たるのが作法のようなもの。今回も使い方の分からないものがひとつ、急須と湯のみとポットとセットになっている、レンコンみたいな穴の開いた入れ物。お茶の出がらしを捨てるのは何となく知っていたが、さて、どう使うのが正解なのか悩んだ。ネットで調べてみようとなったが、山深い位置にあるためか電波が弱く繋がらない。結局出した解答は、出がらしを捨てるのを諦め、新たにお茶を飲むのは止めようという弱腰なもの。その後、気になっていたので改めて調べたら、あれは建水とか茶こぼしといい、出がらしや湯のみを暖めた湯を捨てるためのものだそうで、穴は直接中が見えないようにするためと、捨てた湯が落ち易くなるためらしい。つまり、肝心の出がらしの捨て方は、レンコンみたいなふたを外して直接捨てればいいそうだ。いやぁ危うく恥をかくとこだった。使いたが分からないことはないが、扱い方が意外と難しいバンド Kinski の久々の作品。Sub Pop からの前作は、2007年でしたので、6年振り。久々ですが、例によってまた扱い方が微妙な音楽をやってくれる。特に、今までに無かったようなパンクな曲もあったり、中盤はインストのサイケ・フォーク路線などと、更に当惑しちゃう。基本的にはサザーン・サイケロックな彼等らしい音で、今までと変らないけど、なぜかこの期に及んで勢いが増すという、6年間分の鬱積したものを一気に吐き出した感じか、彼等自身が Kinski の新しい扱い方に気付いて楽しんでるのか、わかりませんが、それこそが Kinski ってことで。
6.0/10
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