Bibio – ‘Silver Wilkinson’ (Warp)

Silver Wilkinson

あれ、だいぶ髪伸びたね。どうかした? 始め最近の写真を見たときは、別人かと思いました。何かの役作りじゃないとは思いますが、このアルバム Silver Wilkinson を聴いた後では、髪を伸ばして良かったねと思った。Bibio こと Stephen James Wilkinson は、2005年に Mush からデビューをし、一時期は 移籍した Warp と Mush から平行してリリースをしていたこともありました。それは本人の意向か、レーベル側の要求だったか分かりませんが、その当時は聴いたらすぐに分かるくらい、使い分けをしていた。Mush からはエレクトリック要素は抑えたギター中心のフォーク・アンビエンス、そして Warp からはエレクトリックに比重を置いたものとね。しかし、Warp 一本に絞った後の前作 Mind Bokeh は、ビートが強調されたの同時に、ヴォーカルを大胆に挿入したものへと生まれ変った。あれから2年、自身の名前をタイトルに交えた本作で Bibio は、久々に拘りから自身を解放して、制約されない Bibio に達したように思える。過去に聴いてきた Bibio の全てと、少し冒険したエレクトニック、そして要所で出てくる唄がいい塩梅で配置されている。本人が意図してないかもれないけど、たまにベスト盤か?と思いたくなる瞬間もあるくらい、結果的には本作は ザ・ビビオです。で、髪を伸ばして好感度アップな理由は、Bibio に欠かせないノスタルジヤを演じるうえで、よく似合ってるし、音楽と共に色気が出ましたね。

7.0/10

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