Sis – Vibhuti

『Vibhuti』は、Jenny Gillespie Mason（ジェニー・ギレスピー・メイソン）のレコーディング・プロジェクトであるSisによる、感情が凝縮されながらも音楽的に彷徨うスピリチュアルな目覚めの記録である。一連の癒しの夢から、彼女は自身の「ヴィブーティ」（サンスクリット語で人間の肉体に宿る神聖な精神を意味する）を表現できる音楽を作りたいと思うようになった。その結果、スピリチュアルな生活と、自分の音楽に新しいものを求める絶え間ない落ち着きのない探求心が融合したアルバムが完成した。

メイソンは、このアルバムを制作している間に、20世紀のインドの神秘主義者シュリ・オーロビンドとそのパートナーであるマザーの著書に出会った。彼らの言葉は、人類がその神聖な起源とアセンションの未来を認識することを暗示している。Mother’s Grace」、「Bow to Your Wilderness」、「Mystic Spider」といった曲は、メイソンが彼らの光り輝く教えを研究することから生まれ、「Pregnant in Bhutan」、「Center of the Heart」、「Splendor」は、深まるスピリチュアリティに照らされた、女性として母としての人生の親密な物語から生まれた。

画家が新しく調合した色彩のコレクションを使うように、メイソンは以前のものに満足することなく、きらきらと輝く喜びのあるオーラル・ランドスケープを作ろうとした。アフガニスタンのルバーブからハルモニウム、ヤマハC-3シンセに至るまで、それぞれの音は、色彩豊かな牧歌の中にある、独自の魂の生き物なのだ。Vibhuti』は、メイソンが愛するニューエイジ、インストゥルメンタル、シンセポップ、ジャズ、ワールドミュージックなど、すべての音の架け橋となっている。長年のコラボレーターで打楽器、ベース、プロデュースにBrijeanと Doug Stuart を迎え、2曲のインストゥルメンタル・トラック “Jugaspa” と “Cave of Plenty” では、トランペットに Resavoir の Will Miller を、エレクトリック・ギターに Devendra Banhart を迎えた。その結果、アーティストが自分自身と、そして神と親密に語り合い、リスナーがその会話に加わり、自分自身の内なる経験の深さをもたらしてくれることを期待している。