Resonance – Valediction

シンセサイザー、テープレコーダー、アナログマシンが一体となり、Enoや Jarre、Vangelisのスペース・ロマンティックなコンポジションを彷彿とさせる魅惑的なアトモスフェリック・アルバムに仕上がっている。

Resonanceは、カナリア諸島を拠点とするプロデューサー、Javier Pérez Rodríguezの別名義で、90年代後半から音楽活動を開始し、シネマティックなエクスペリメンタル・ミュージックとダンスフロア・サウンドを融合させてきた。エレクトロニック、アンビエント、プログレッシブ・ロックの要素を難なく融合させた、長く没入感のあるパッセージで満たされた夢のようなコンポジションを特徴とする。

『Valediction』は、アンビエントな頌歌であり、個人的で親密な空間から出発し、宇宙へと広げていく感情的なメッセージである。この作品を通して、作者は人生のある段階に別れを告げる一方、新たに生まれた楽観的で成熟した別れのビジョンを提示し、衝突することなく自然に別の段階へと移行していく。

『Valediction』は、レゾナンスが自発的でありながら意識的に、彼自身の内なる宇宙の最も愛すべき領域へと逃避し、それを外へと投影することで、耳を傾けてくれる誰に対しても分かち合う声明である。