Ponte Pilas – From Del Boca Vista EP

インディー・ロック・バンドの成熟したサウンドが最高レベルに達したアルバム。この4曲は非常に幅が広いものの、「Working Too Much」ではエレクトロニックでベルリン風のドキドキするようなコーラスを聴かせ、「In Vino Veritas」ではビートルズの影響に傾倒するなど、バンドは新たなサウンドの領域を広げています。Too Much Scenery」は、デビューE.P.「So It Goes」のスピード感溢れるロックンロール・ナンバーを踏襲しているという点で、最もPonte Pilasらしい曲と言えるでしょう。デビュー・アルバム「Old Enough to know Better」などで、バンドはこれまでもバラードを発表してきましたが、この曲は歌詞が最も生々しく、終わりを迎えようとしている関係を鍵穴から覗き見るような、痛々しいほど親密な感じです。

グローバルでありながら極めてローカルな世界と向き合おうとするアイデアで統一された、折衷的な曲のミックスである『From Del Boca Vista』は、Ponte Pilasのこれまでのキャリアで最高の音楽アレンジとソングライティングを披露。昨年リリースされたデビュー・アルバムに続くパワフルな作品で、バンドはグラミー賞を受賞したLucas Piedra Cuevaのインスピレーション溢れるエンジニアリングとミキシングで楽曲をより良いものにするため、マドリードに拠点を移しました。Victor Garciaがマスタリングを担当し、Ponteの曲の忠実度はかつてないほど高く、ラジオで聴きやすい本やモチーフに対する彼らの鋭い耳もこれ以上ないほど的確。頭でっかちなテーマにもかかわらず、シンガロングも多く、バンドは母国ベルリンで熱狂的なファンを獲得したライブのエネルギーを存分に発揮。このアルバムは、彼らを最高のレベルへと押し上げ、これまでで最も多くの聴衆を獲得する準備が整っているようです。