Emma dj – Lay2g

ARTIST :
TITLE : Lay2g
LABEL :
RELEASE : 6/7/2024
GENRE : ,
LOCATION : Paris, France

TRACKLISTING :
1.Wiip Intro
2.RR.dnk
3.I Fuck With Lies
4.bQosYe
5.Ousmn
6.3rus__E
7.Kd9
8.2Used
9.Ilyak
10.Womb Core (Oxefdemi)
11.SkyCry™
12.Lay2g

は、自身の音楽について多くを語ることはない。パリを拠点に活動するこのフィンランド人プロデューサーの作品は、リー・ギャンブルのレーベルUIQからリリースされた最近のトラップ的な作品から、からリリースされたLP『Lay2g』によって、混沌とした世界の恍惚としたクラッシュへ。クラブとステージが衝突していた2000年代後半から2010年代初頭を振り返ると、このアルバムは別の時代へと誘います。それは倉庫バンドやインディー・スレーズ、ダンス・パンクやインダストリアル・ノイズの時代。”Fuck Buttons “のような名前のエレクトロ・ドローン・バンドがオリンピックの開会式で演奏されるほど、若者文化が9.11以降のニヒリズムに溢れていた時代の変わり目。

Lay2gの直接的でダンスフロア向きのトラックは、意味のないタイトルで、”I Fuck With Lies “の砕けたインダストリアルな力強さや、”Kd9 “の推進力のあるガバーなテンポなど、嬉々として互いにぶつかり合う。Atari Teenage Riotのデジタル・ハードコアやThe Bloody Beetrootsのフーバー・シンセのような響きを持つこの曲は、Hype.fmの音楽チャートやDim Mak Recordsを通じてエマが受けた初期の音楽教育にインスパイアされたもの。”RR.dkn “の壮大なオルガン・パッチと数学的なリズム構造を支えているのは、カリカリに歪んだサブウーファー。bQosYe “では、砕け散ったトップエンドのブレイクビーツとシンコペーションのヴォーカル・カットアップに続いて、ゴツゴツとしたベースが登場。

2019年の『Support Your Local Enemies』の不安定なサブタイトルや、2023年の『Godrime』に続く『g0drm2』のオフハンドなタイトルなど、ユーモアと謙虚さをもって現代の現実の痛みに対処することは、北欧アーティストのアウトプットの基本。一方、『Lay2g』は、ノー・ウェイブとミュータント・ディスコの連続体におけるパワフルで軽妙なサードニック・サインであり、パリの深く埋もれたアンダーグラウンドが奔放に頭角を現す前触れとして歓迎すべき作品。