Sweet Nobody – “Young in Love”

パンデミックの前にレコーディングされ、当初は2020年の夏にリリースされる予定だったSweet Nobodyのセカンド・フルアルバム ‘We’re Trying Our Best‘ は、私たちと同じように予期せぬ現実に翻弄されました。リード・シンガー/作詞家の Joy Deyo(ジョイ・デヨ)がアルバムを書いていたときには、人類全体に何が起こるのか知る由もありませんでしたが、彼女自身は、適切な診断や治療を受けられない病気による慢性的な痛みと向き合っており、それと共存することを学ぼうとした経験が曲作りに生かされています。

‘We’re Trying Our Best’ のテーマが、困難を抱えて生きることの現実、傷ついたと感じることで生じる不安、親しい人の愛がもたらす支え、そして人と一緒にいるだけで感じる時々の奇妙さを訴えるものであることを考えると、(良くも悪くも)社会的な正常性のようなものに再び統合されようとしているかもしれない2021年に、ついにこのアルバムがリリースされることは、非常にふさわしいことだと思います。1年前にこれらのことに関係できなかった人がいるとしたら、確かに私たちのほとんどは、今では船に乗っているようなもので、自信が持てず、落ち着かず、少し無軌道で、最善を尽くしてそれを理解しようとしています。

若い頃の恋はぎこちなくて難しい。それは純粋なアドレナリンです。人生のあらゆる不安定な瞬間が、真夜中にまとめられ、追体験される。しかし、大人になってもそのようなことが無くなるとは限りません。自分自身をよりよく知ることで、人生がよりまとまって見えるようになるのかもしれません。14歳でも24歳でも84歳でも、恋をすること、つまり誰かとつながりたいと思う弱さは変わらないのです。