女の子ふたりってことが、セールスポイントだったけど、サウンド面強化を求めてか、メンバーを増やして4人組としてリリースしたのが2010年のデビュー作 Ghost Blonde でした。その後の状況をちゃんと把握できてませんが、アー写などを見ていると現在はトリオ編成になってると思われるモントリオールの No Joy 。その後シングルやEPを経て Wait To Pleasure が2作目となるが、今作では Violens の Jorge Elbrecht がプロデュースをしているようで、その影響は明白に出ていて、こりゃ Violens そのものじゃんって思えるものがもちらほら。一部の情報では、Jorge Elbrecht は Chairlift のメンバーとの記述がありますが、間違ってるのか、最近加わったのか、その辺はわからないけど、先日のレコードストア・デイの企画で Mexican Summer からレーベル在籍の Tamaryn を招いてソロ・シングルもリリースしておりました。この方の動向は今後もちょっと気になりますね。本作ではプロデュースの他にドラム・プログラミングでも加勢しているようで、そういうことは、現在はバンドにドラマーが不在ってことでしょうか。生音とそうじゃないドラムとの曲があるように、スタジオ制作環境が強く反映されており、曲調も、優しいもの激しいもの、そしてえげつないものとなかなかの多彩。メンバーのお姉さん曰く、お客さんがいない状況を想像して作った、誰もいないことなんて気にしない、自分たちのために作った、と、なんとも寂しいことをおっしゃっておるのであります。レーベル側は、幸運にももこうやって彼女達の聴くことができると、フォローを入れておりますが、誰のために音楽を作ってるかって人それぞれですから、いいんじゃないですか。でもそこまで言うなら実際のライブも、観客置去りでドSな感じでやってもらいたい。それこそ、シューゲイズの語源を体現してると思う。
7.0/10
[soundcloud url=”http://api.soundcloud.com/tracks/85345480″ params=”color=000000&auto_play=false&show_artwork=false” width=” 100%” height=”166″ iframe=”true” /]