前回のように、2作品を別々で出してもらうよりは、少々長くてもひとつの作品として聴ける方が分かり易く、その中身が伝わってくる。冒頭の長い実験曲からあっさりとした曲に展開するあたりから、総合的に演じてるよう。時折、影武者を立てて引き立て役にまわったり、その先も極端に変化をさせるものが続き、この人の性質が存分に発揮された内容になってると思う。ただ逆に作品としては、ぼんやりとした印象を受けるような気もするし、やってることのそれぞれは想定内。この人の場合、色々とやるよりは、何か決め事を作った方が面白いことになりそうだなあ。 6.5
