あんなに前の方でライブを観たのはいつ以来だろう。お客が少ない自分のイベントでは結果的に前の方になっていたことはあるが、チケットが完売するようなイベントではもう20年以上なかったんじゃないかな。主役が登場する前からグワぁって後ろから押されてギチギチに狭い状況で身動きも取れないような感じが、懐かしいようでやはり老体にはキツかった。でも楽しかったけどね。もし彼等を呼んでイベントをやったとしたら、間違いなく前の方で見るはめになるだろうが、実際に観てみたい。しかも通常はふたりだけど、ライブ時は倍くらいになるようだし、呼んだら犠牲がでかい。勝手にひょこっと来てくんねえかな。名前はそれぞれの本名なのか謎ですが、メキシコからの男女ふたり組。制作時はそれぞれが様々な楽器を演奏しているようで、実際のところは分からないけど重ね録りしながら制作していると考えると、意識してかなり生っぽく一発録りしたような質感で、割れたような音に処理しているのだろう。そのようなちょっと粗いローファイ感を交えつつ、ガレージとサイケの間の音をむきならず、女性(男性もたまに)の歌い方をを含めて淡々とやってく感じです。ただし、時折抑えていた部分を表に出すときは、インスト部分などに求めていて、その時は引き攣った音を出してくる。そのような強弱があるけどやっぱり達観した感じで渋いっす。
7.0/10
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