Greg Boring – ‘Fine Find Fined’ (Critical Height)

家を出て自転車で目的地に向おうとしたら、パンクしていることに気付き、時間もないので緊急で電車移動をすることにした。目的地までの最短ルートは近くを走る2両編成の路面電車風なやつを使わなければならず、初めて乗ることになった。無人駅なのでどうやって乗るかなあと思ったら、車内にパスモを通すマシーンが設置されているのね。路線内は一律料金だから分りやすい。ちんたらしたスピードで歩行者と同じように信号待ちをしながら走る感じは、急いでる自分にいい意味で諦めを与えてくれる。そして、こちらの音楽もかなりの諦めが感じられる。いや、諦め以前に成立していない。メンバーは4名いるらしいが、独りでやっても有り余るような音楽。それぞれが好き勝手に音を出してるだけで、セッションをしているような感じもしない。この女の人のヴォーカルがなければどこを聞いていいのか分からなくなりそう。不協和音なんて決して言えるのもではなくて、ぜんぶズレている。このひとたち、どこの基準で一曲できたと判断するのだろう。理解に苦しむ。そうはいっても、毎週ひとつ、ふたつ、こういう音楽があるよね。以前も似たようなこといいましたが、だれしもが通過しなければならない道ではない。

6.5/10