No Quarter レーベルからこれで3作目、初期のレーベル・イメージとしてここまでオールドスクールなロックをやるバンドは他にあんまりいなかったので、このレーベルはたまにこういう渋いのも出すんだなあと思っていた。だけど、気付けばレーベル内で最もリリース量のあるバンドになっていたのです。そして今ではむしろ Endless Boogie に代表されるような渋い音が主流になっているのでした。渋いと簡単に申しましたが、たぶん多くの人が聴いても渋いと感じてくれると思う。歌うは語り調で喉を唸らせる。ギターはワウなフレーズにファズなリフ。Endless Boogie の名前に偽りのない、長ったらしいブージー。中盤の3曲はすべて 9分18秒なんて、わざとやってるのは明らかですが、普通に考えて長いよね。でもこれより短い曲は2曲で、むしろ長い曲は更に3曲。もちろん曲の途中で変化は待ち構えているけど、とにかくひっぱるひっぱり方式。曲の後半に行く頃にはなんか名残惜しい気分になるし、そんなフレーズを用意してくれる。しゃがれ声の語りはそんなに多く入っていなくてインスト部分がかなり長い。むしろ、ギターが唸り唄を歌ってる風。そして、曲が終ってもまた次に長い曲が待ち構えている。アルバム・トータル1時間19分、それなりの覚悟は必要です。
7.0/10