Eat Skull – ‘III’ (Woodsist)

どこかのインタビューで彼等が前作まで所属していた Siltbreeze に対して文句を言っていた。ヤツらはなんもプロモーションしてくれないってね。確かに、Siltbreeze のサイトは3年くらい前からまったく更新されてないし、やる気がない。だけどその緩いスタンスが30年以上の活動歴を支えていたのかもしれない。まぁ、Woodsist に移ったから少しは風通し良くなったんじゃないかな。今まで勘違いだったかもしれないですが、Eat Skull はトリオだと思っていたけど、今作の情報でふたりであることを知りました。なんでそう思っていたのだろう。前作のジャケットは関係ない人が写ってるけだったのか。4年ぶりになるサード作は、ちょっと変ったかな。以前はもっと雑多で荒々しい感じのだったけど、今回は随分気の抜けたことになってる。基本的に前と一緒で、ちんけなマシーンドラムを鳴らしている曲と生ドラムの曲と、そのあたりは変っていないけど、ふわふわしてるんです。ヘッドフォンで聴いていると音量もめちゃくちゃで、たまに耳が痛い曲とがあったのに、全体を通してフラットにまとまった。レーベルを変えた影響は色んなところに出ているようで、それなりの成果はあったみたい。だけどレーベルは変ってもディストリビューターは結局一緒だし、そもそもこの音楽ですよ。こんなにグズグズした音でプロモーションさえちゃんとしてくれれば、売れるとでも思ってるのが甚だしい。まぁ、本人達もこの内容で売れようとは思ってないだろうけど、前よりへっぽこい感じはあっても随分聴き易いし、これで少しでも聴いてもらえる人が増えるといいよね。

6.5/10