Etnobotanika – Le​ś​ne Duchy

ARTIST :
TITLE : Le​ś​ne Duchy
LABEL :
RELEASE : 6/23/2023
GENRE : ,
LOCATION : Poland

TRACKLISTING :
1.Najstarsze Drzewo Świata
2.Wil
3.Na polanie
4.Knieje
5.Czarownice
6.Bagna
7.Świetliki (gościnnie DJ Duch)
8.Deszcz Deszcz
9.Tajemnice
10.Beboki
11.Śladami Wilka
12.Nowa Ścieżka
13.Śpiew Znad Rzeki
14.Chochoły
15.Planeta Las
16.Wszystkie Świty
17.Leśny Ambient
18.Outro

デビュー・アルバムのリリースから3年弱を経て、が帰ってきた。埃っぽい緑色のカセットテープのリズムに変わりはないが、今回は、2人のプロデューサーが見つけたのは、植え込みの庭ではなく、苔の生い茂った森の中のようだ。スピリトロジーとノスタルジアは依然として重要な役割を担っているが、もはや優先順位は低い。原初の魔法、野生の裏山、言葉にできない謎が前面に出てくる。これらのテーマに魅了された雰囲気が、このアルバムを理解する鍵なのだ。もちろん、サウンド的にプロデューサーたちが再びダブテクノ、アンビエント、サンプリング・コラージュと肩を並べていることを挙げることはできるが、これらのジャンルの決まり文句はすべて、むしろアレルギークとウーダー(つまり、ETNOBOTANIKAの2人の片割れ)の個々のインスピレーションと経験から生まれたツールに過ぎず、「Forest Spirits」を例えばクラブ・ミュージックやトリップ・ホップのような窮屈な枠組みに当てはめるのではなく、適切な雰囲気を構築するためのものである。このアルバムに当てはめるべきパッチがあるとすれば、それはおそらく、イラストレーション・ミュージックというものだけだろう。ここでもまた、過去のサウンドサンプル(ソースはポーランドの映画、TVシリーズ、アニメなど)が健在だが、今回はデビュー作とは少し雰囲気が異なる。
狼の足音」、「魔女」、「沼地」、「世界最古の木」といった曲名がそれを物語っている。全体的な音響(アルバムでは鳥の声や水の音が聴こえ、トラック自体にはしばしば「木製の」リムショットがある)、ビジュアル(アレクサンドラ・シミンスカが担当)、あるいはすでに述べたトラック名によって、エトノボタニカは聴く者を、ジブリ映画のように魅惑的で幽霊がたくさんいる、最も原始的な森の真ん中へといざなう。このように、シレジアのデュオは、Osjan、Kwartet Jorgi、Atmanといったポーランドのバンドの長い伝統を受け継いでいる。この『Leśne Duchy』がオブフ・レコードのカタログで『Księżyc』や『Za Siódmą Górą』の次に位置づけられるのは間違いないだろうが、幸いなことに、アルバムの中で時折聴こえるマテルナやマンの声、ジャケットに描かれた幽霊のようなゴブリンの微笑み、あるいは例えば、このレコードの唯一のゲストがDJ Duch(ウィンク・ウィンク)であるという事実が、それがすべて現実の話ではないことを思い出させてくれる。このアルバムの雰囲気は最も重要なものだが、韓国映画のように、どんなに重いホラーでもユーモアがないわけではない。レコード2枚とカセットテープ1本で80分というのはかなり長いが、エトノボタニカはこの多彩なムードのおかげで退屈させない。時にはジョークを交えて我々を森の中に連れ出し、時には少し怖がらせる。