Candy – It​’​s Inside You

「ハードコアとメタルの古典的な要素に、インダストリアル、シューゲイザー、ノイズを加えている。ラブソングでさえ過激に感じる」 – Pitchfork

Candyがニューアルバム『It’s Inside You』で帰ってきた。ハードコア、メタル、異種エレクトロニクス、実験的サウンドスケープを大胆に取り入れた『It’s Inside You』は、CANDYがこのジャンルに新たな一歩を踏み出し、説得力のあるエクストリームな唯一無二の作品に仕上がっている。

熱狂的なアルバムのオープニング「eXisTenZ」から、CANDYの意図は明らかだ。ピッチフォーク誌で「ゴシック・インダストリアルとデジタル化されたメタルのごった煮」と評されたこの1分30秒のトラックは、この後に続く曲のための歪んだテーゼ・ステートメントとしてねじ曲がっている。「Dehumanize Me」のようなトラックはこの傾向を引き継いでおり、ギタリストのマイケル・クイックが操る獰猛なハードコア・ストンプと、この怪物のようなリフに対抗するパルスを刻むエレクトロニック・リズムの相互作用を確立している。「Dreams Less Sweet」は、ボーカルのザッカリー・キラムは、現代の状況をこう嘆いている。”dreams laid dead/stuck grieving/how do you fight the feeling? /are we living in a world just to die?”

「Love Like Snow」のようなトラックでは、バンドの違った一面を見ることができる。エレクトロニックで機械的なメロディーは、人間的なつながりを求める絶望的な叫びとセットになっている。『It’s Inside You』は、ハードコアの逞しさ以上のものを感じさせる。「Dancing to the 「Infinite Beat」と「Hypercore」では、熱狂的でエレクトロニックな仕打ちに対して生々しい感情がむき出しになり、カタルシスのある耳に残るコーラスへとクレッシェンドする。

『It’s Inside You』でCANDYは、ハードコア、メタル、エレクトロニクスが真にあり得る未来を示した。