Ben Sun – Apex EP

AnoesisのStasislogue EPに続き、CyphonはBen Sunの星間作品に注目。

BenはCyphonの軸として、重さ、正確さ、感情、そして独特の太陽的センスのバランスが取れた、背筋がゾクゾクするような天空のカットを4曲発表。Housewax、Delusions of Grandeur、Utopia RecordsなどからリリースしてきたBen Sunは、ディスコの軌跡を描くにせよ、ハードウェアが飽和したハウスやテクノの雰囲気に目を向けるにせよ、その光線から温かみを醸し出すサウンドを作り上げてきました。

この『Apex EP』では、ベンが後者の方向を向いており、オープニング・トラックの「Tether」は、期待通りの魅力的な曲。変調されたアープと夢見るようなヴォイスが、深みがありながらもパワフルなテクノ寄りのカットへと展開し、包み込むようなパッドとピークを迎えるトップラインが印象的。続く「Self- Other」は、銀河から銀河へと旅するデトロイト風味の豊かな旅。エレクトロ・ファンクのフィーリングに、シンセのストリングスやアシッド・タッチが加わり、ムーグのがっしりしたベースと強力なキックが特徴的。

B面では、Sunがディープ・スペースに挑んだタイトル・カット。異世界のようなアープが心を駆け巡り、ベースラインは次元を超えてグルーヴし、魅惑的なブレイクダウンが陶酔的な宇宙へと誘います。このトリップの最後を飾るのは、魅惑的なテクスチャーと光り輝くサウンドで303をフィーチャーした「Shores Of Minds」。このトランスを誘うジャムを支えるのは、サンの特徴的なスタブ。

クラシックとコンテンポラリーを融合させたBen SunのApex EPは、2つの間の空間と時間にまたがるスイート・スポットに到達。新しい要素が加わるたびに、聴く者を引き寄せる引力。