All Structures Align – Cut The Engines

ARTIST :
TITLE : Cut The Engines
LABEL : Records
RELEASE : 11/24/2023
GENRE : ,
LOCATION : England, UK

TRACKLISTING :
1.Half In Water
2.Six Falcon
3.Hopes Are Quartered
4.Wait Here’s Something
5.Built To Regret
6.Holds A Fall
7.Everything Loose Tied Down
8.Bells And Knives

『Cut The Engines』は、高い評価を得た『DETAILS AND DRAWINGS』、『DISTANCE AND DEPARTURE』(いずれも2022年に Recordsからリリース)に続く、のサード・アルバム。

All Structures Alignは、90年代のアンダーグラウンド・ロック・ヒーロー、Nubのティムとアダム・イネソン兄弟が再結集したスタジオ・プロジェクトとしてスタート。彼らのデビュー・アルバム『Details And Drawings』は、誰もが驚いた作品。暫定的なベッドルーム・プロジェクトのようなサウンドではなく、完全に形成され、独自のアイデンティティを持って登場したのです。このアルバムは、淡々とした忍耐、高まる緊張(そして最終的な解放)、何度聴いても飽きないフックがリスナーの前にさりげなく姿を現す奥深さを持っていました。コーラスに急ぐこともなく、ギミックもなく、1秒1秒を音で埋め尽くそうという欲望もなく。多くの人が賛同し、限定盤は即完売。

その後、兄弟はスウィングとパルスを楽曲に取り入れるため、非凡なドラマー、ニール・ターピン(Objections、Bilge Pump、Polaris)を起用。その結果、『Distance And Departure』が完成。そこで兄弟は、思い切ってライブをすることに。そこで彼らは、ベースにOli Heffernan (Ivan The Tolerable, King Champion Sounds)、ギターとボーカルにAndrew Pollard (Polaris) を迎えたのです。昨年、幸運にもAll Structures Alignのライブをご覧になった方なら、この拡張されたバンドが、単純な朗読を越えて曲に命を吹き込んでいることをご存知でしょう。音楽におけるダイナミックなシフトは、今や生命よりも大きく、完全に多次元的です。

『Cut The Engines』は、5人編成のライヴ・バンドをスタジオに収めた、オール・ストラクチャーズ・アライン初のリリース。前作と同様、ゆったりとした、慎重な8曲でありながら、部屋の中での人間同士の相互作用から生まれるような、より直接的でドラマティックなサウンド。ラモーンズのような簡潔さには至っていないものの、楽曲は以前よりもコンパクトでシャープ。豊かな小説を短編小説に凝縮したような曲は相変わらずですが、バンドという形態が、そのインパクトを高める自信と語りやすさをもたらしています。その結果、彼らのアルバムはこれまでで最も親しみやすく、既存のファンも新しいファンも、この先何十年にもわたって興味をそそられ、楽しませてくれるであろう、スローコアなインディー・ロックの傑作に仕上がっています。