Peel – “Y2J”

Sean CiminoとIsom Innisが、シロップのようなエレクトロニック・ロック・グループ、Peelのデビュー作となる『Acid Star』の制作に取り掛かろうとしたとき、彼らはまず、自分たちが子供の頃に好きだった音楽に触れることから始めた。つまり、イニスいわく「センスも判断力もない」うちに惹かれた音楽だ。

ある意味、90年代後半のメインストリーム・ヒットとデュオの関係は、想像しうる限り最も純粋な音楽とのつながりだった。そこで彼らは、それらの曲のリズムやテクスチャーのいくつかを記憶から再現し、ジャムに任せて新しいアイデアを導き出すことにした。つまり、何も考えず、ただヴァイブスで演奏するのだ。

「難しく考えすぎたり、頑張りすぎたりすると、出てくる表現が台無しになってしまう。でも、テイストが入る前に自分のDNAの中にあった曲を再現しようとするのは、聴き返してみると、エネルギーと生命力に溢れているように聴こえるんだ」

Posted on 01/16/2024