結成20年目を迎えるようですが、前半10年の作品はあんまり聴いたことない人が多いと思う。なので、感覚的には10年ちょっと位な印象だと思いますが、どっちにしろ久々ですね。彼等に限りませんが、北欧のジャズ背景のバンドの人達は、音楽性は即興からポップスまでと様々ですが、総じて演奏が巧いですよね。その完璧さが適当な粗さを求める人からは敬遠されるかもしれませんが、この作品はちょっと違う。総勢8名が色んな楽器を用いて生演奏している質感がそのままあって、ある種の粗さが存在するのです。そして、少々多めになったシンセやエレクトロニックな箇所も生演奏をしてると分かるもので、エレクトロニックな要素がこんなに生きて聴こえるのって珍しいし、楽器を自分達のものにしちゃってるなぁって感じ。いやぁ、エグい人達だなあ。 7.5
