Wolf Eyes – ‘No Answer: Lower Floors’ (Destijl)

No Answer Lower Floors

バスまでの空き時間にお腹がすいたからどこかで飯を食べることにした。しかし、駅前の商店街はほとんど閉まっている。閉店してる店も少なくないが、休業日らしい。でも日曜日だよ? 盆と正月みたいな気分。こういう場所ではそういうもんなのかな。かろうじて開いていたそば屋に入ることにしたが、開けた瞬間、あ、やってしまった。店主のオヤジが店の椅子に座ってガン眠りしてる。起きなかったらそのまま出ようとしたが、ハッとして起きてしまった。寝ぼけ気味に「いらっしゃいませ〜」と威勢だけはいい。オーダーはおばちゃんが取りにきて、適当に頼んだソバを食ってやっぱり後悔。客が来ていないだろうと思わせるには十分な、色あせ嫌な歯ごたえのネギ。ソバも手打ち感をアピールしたものだが、ソバというよりはうどんに近いような粘り感。それでも長くやってきている理由がどこかにあるんだろう。この人達も長くやってますが、まぁこんなけったいな音でよく続けてきたもんです。メンバーが入れ替わるという豆知識的トピックがありましたが、いい意味でのガス抜きみたいなものがあるのかもしれない。過去には Sub Pop からもリリースという、レーベル側が血迷ったとしか思えない人選がありましたが、その後は順当にレーベルを離れ、今作では過去にも在籍していた Destijl からとなりました。新加入以外のふたりが別でやっているプロジェクト Stare Case での活動が影響したのか、アルバムのほとんどでヴォーカルが入り、腐ったブルースを奏でている。そこに伝家の宝刀、電気ノイズが加わるが、Aaron Dilloway がいた頃のようなノイズ音ではなく、ギターを中心とした渋いもので、新加入のメンバーが活躍しています。脱退した Mike Connelly 在籍の Hair Police と Sightings の中間と言えるような作品で、James Baljo, John Olson そして Nate Young としての船出はなかなか良好なすべり出しです。

7.0/10

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