Public Works – “Sunburn”

ニュージャージー出身のJacob Dietrichによるソロ・プロジェクトPublic Worksが、名門Hopeless Recordsより最新シングル「Sunburn」をリリースしました。ニュージャージー州シーサイド・ハイツのビーチバーでの荒々しくも輝かしい夏の夜の記憶から始まる本作は、ダイナミックでビッグなメロディ・フックとエモ・ロック/ポップ・パンクの持つ切迫感を兼ね備えており、フェスの大スピーカーで鳴らすのにも、夜のドライブで窓を全開にして聴くのにも最適な高エネルギーな楽曲に仕上がっています。

制作当初はビーチでの思い出をテーマにしていたものの、制作の途中で当時付き合っていたガールフレンドについての個人的な感情が強く反映されていることに気づいたというDietrich。楽曲はリアルタイムで解体していった人間関係の生々しい葛藤と感情の余波を捉えており、ポップでキャッチーなサ운ドの裏に「この曲が原因でシングル(独身)になった」と明かすほど切なくビターな本音が刻まれた、彼の真摯なストーリーテリングが光る一曲です。


Pinkshift – “when we were friends”

米ボルチモア出身のポップ・パンク・バンドPinkshiftが、前年8月にリリースしたアルバム『Earthkeeper』やその後のシングル「Snow」に続き、驚異的な多作の勢いを維持したままニューシングル「When We Were Friends」をリリースしました。本作は、失恋や関係性の変化を経て訪れる「破局後のクリアな視界」をテーマに、激しいポゴ・ダンスを誘発するような爆発力のあるアンセムへと昇華されています。かつてはただ「Friends」と呼ばれていたこの楽曲は、友人に新たな恋人ができたことで自分があっさりと見捨てられてしまった実体験に基づいており、「当たり前の存在として見落とされがちな、長年苦楽を共にしてきた友人との絆」に対しても、新しい恋愛と同じだけの愛と敬意、そして配慮を注ぐべきだという切実なメッセージが込められています。

バンド自身が監督を務めた遊び心溢れるミュージックビデオでは、フロントパーソンのAshrita Kumarが災難に見舞われる最悪の1日から始まり、最終的にはバンドメンバーとの熱いセッションや、彼らが「世界で最高の街」と称えるボルチモアの街の空気感によって救われていく姿が描かれています。映像内には、前年に地元のインナーハーバーで敢行された屋外フリーライブの熱狂的な実況フッテージもフィーチャーされており、彼らの生々しいエネルギーをダイレクトに証明。本作のドロップに合わせ、Heart Attack Manを同行して敢行される待望のイギリスツアーの日程も発表され、世界中のインディー・パンク・シーンからの注目がさらに高まっています。


Harrison Gordon – “Pretty”

Harrison Gordonが、新曲「Pretty」をリリースしました。彼はバンド名であると同時に中心人物の名でもあり、最近ではHeart to Goldとのヘッドラインツアーや、Arm’s Lengthのサポートアクトとして精力的に活動しています。ライブパフォーマンスの評判も非常に高く、ステージで磨き上げられたこの楽曲のリリースは、ファンにとって待望の瞬間となりました。

また、本作は彼らがより大きなレーベルと契約を交わしてからのリリースとなり、バンドにとって新たな飛躍を象徴する一曲です。ライブでの爆発力を損なうことなく、音源としてもクオリティの高い仕上がりとなっており、今後発表されるフルアルバムへの期待がさらに高まる内容となっています。


過ぎ去る時への焦燥と、シカゴ・パンクの魂。Sincere Engineerが放つ、胸を締め付けるほど直球な第4作『Probable Claws』

Deanna Belos率いるシカゴのパンクバンド、Sincere Engineerが、通算4作目となるニューアルバム『Probable Claws』を2026年6月26日にHopelessからリリースすることを発表しました。2023年の『Cheap Grills』に続く本作は、プロデューサーにMike Saponeを迎え、The Hold SteadyのFranz Nicolayがキーボード、Josh Knowlesがバイオリン、そして俳優のWil Wheatonがナレーションで参加するという豪華な布陣で制作されました。

フロントマンのDeanna Belosは、本作について「非常にストレートなポップ・パンク・レコードを目指した」と語っています。アルバム全体のテーマは「時間の経過に対する違和感や、時が過ぎ去る速さ」に置かれており、人生を急ぎすぎてしまう自分自身について歌った楽曲など、彼女らしい等身大な視点から描かれたパンク・ナンバーが揃っています。

アルバムには先日公開された「Cooler」に加え、キャッチーな新曲「Twist My Tongue」も収録されています。どちらもミュージックビデオが公開されており、疾走感あふれるサウンドを確認することができます。名門Hopelessからのリリースとなる本作は、彼女たちのキャリアにおいてさらなる飛躍を予感させる重要な一作となるでしょう。


Like Roses – “Nowhere”

カリフォルニア州バークレーを拠点に活動するLike Rosesが、待望の新曲「Nowhere」をリリースしました。Pierce The VeilやNeck Deepといったシーンの重鎮たちとのツアーを経て着実に支持を広げてきた彼らにとって、本作はエモーショナルな誠実さと生々しくカタルシスに満ちたボーカルという、彼らの真骨頂をさらに進化させた一曲です。長年未完成のまま眠っていた楽曲を現代の視点で再構築したことで、過去のスタイルを継承しつつも、バンドの新たなフェーズを感じさせる新鮮な響きを獲得しています。

楽曲の背景には「自分にとって良くないと分かっているものを恋しく思う」という、人間関係の複雑な二面性が描かれています。数年間にわたる試行錯誤を経てようやく形になったこのシングルは、単なる単発のリリースではなく、現在スタジオで制作中である次なる大きなチャプターの幕開けを告げる重要な布石となっています。脆さとエネルギーが絶妙なバランスで共存する「Nowhere」は、急増する新たなファン層にとっても、バンドの進むべき方向性を指し示す決定的なアンセムとなるはずです。

Sincere Engineer – “Cooler”

シカゴを拠点とするDeanna Belosのパンク・プロジェクト、Sincere Engineerがニューシングル「Cooler」をリリースしました。本作は、彼女たちの持ち味である、エネルギッシュでどこか切なさを漂わせるパンキッシュなサウンドと、日常の些細なフラストレーションや自己嫌悪をユーモラスかつ率直に綴った歌詞が光る一曲です。

サウンド面では、疾走感のあるギターリフと合唱必至のキャッチーなメロディが、90年代以降のシカゴ・パンク・シーンの系譜を感じさせます。思わず拳を突き上げたくなるような高揚感がありながらも、内省的で親しみやすい彼女のボーカルが、聴き手の日常に寄り添うような深い共感を呼ぶ仕上がりとなっています。

Tigers Jaw – “Primary Colors”

スクラントン出身のベテラン・エモバンドで、常に進化を続ける Tigers Jaw が、長年の協力者である Will Yip をプロデューサーに迎えたニューアルバム『Lost On You』を来月リリースします。既に「Head Is Like A Sinking Stone」や「Ghost」を公開していますが、本日、新たなシングル「Primary Colors」が発表されました。Ben Walsh と Brianna Collins の二人が互いに向かって叫び合うような、激しくも傷ついたエモーションが交錯するデュエット曲となっています。

「Primary Colors」について Ben Walsh は、「何かの余波に深く囚われ、感覚が完全に圧倒されてしまうこと」を描いた曲だと語っています。「もしも」という後悔と、前へ進む決意の狭間で揺れ動く精神状態を表現しており、ミュージックビデオでは、記憶へと通じる扉がある空間を舞台に、関係の始まりからゆっくりと破綻していくまでの旅路を再現しています。

Mind’s Eye & Songs That Saved My Life – “Don’t Change”

ロサンゼルスを拠点に活動するロックバンドMind’s Eyeが、Hopeless Recordsのチャリティ・シリーズ『Songs That Saved My Life』の一環として、INXSの名曲「Don’t Change」のカバーをリリースしました。このプロジェクトは、メンタルヘルスや自殺防止団体(Crisis Text Line、The Trevor Projectなど)を支援するもので、音楽が単なる娯楽を超え、困難な時期に人生を支え、救う力があることを伝える活動です。

今回のカバーについてMind’s Eyeは、自分たちが何者であるかを模索していた多感な時期に、この曲が「自分自身を見失わないこと」を思い出させてくれた大切な一曲であると語っています。派手な再解釈よりも原曲への深い敬意と誠実さを重視した彼らの演奏は、自己受容と忍耐という曲の核心を見事に捉えており、世代を超えて心に寄り添う温かな対話のような作品に仕上がっています。

Sweet Pill – “Glow”

フィラデルフィアを拠点とするエモ・インディーロックバンド Sweet Pill が、待望の2ndアルバム『There’s Still A Glow』から新曲「Glow」を公開しました。大きなリフと高揚感あふれるボーカルが炸裂するこのアンセムは、前作「No Control」に続き、「自身の生き方を変える必要性」をテーマにしています。目隠しをしたまま演奏するミュージックビデオが、楽曲の持つ切実なエネルギーを象徴しています。

フロントウーマンの Zayna Youssef は、この曲を「現実逃避と拒絶(ディナイアル)」についての歌だと説明しています。どん底に向かっている現実から目を逸らし、境界線のない「輝き(Glow)」に包まれた白昼夢の中にいたいと願う危うい心理状態を、ダイナミックなロックサウンドへと昇華させました。若手バンドらしい、一切の妥協なしに突き進むバンドの勢いを感じさせる一曲です。

Tigers Jaw – “Ghost”

ペンシルベニア州スクラントン出身のエモ・バンドTigers Jawが、ニューアルバム『Lost On You』のリリースを発表し、先行シングル「Head Is Like A Sinking Stone」に続く新曲「Ghost」を公開した。あわせてツアー日程も解禁された本作は、バンドらしい疾走感あふれるアンセムに仕上がっている。

フロントマンのBen Walshによると、「Ghost」はかつて親しかった人物との偶然の再会から着想を得たという。時間の経過とともに疎遠になり、かつては大切だったはずの交流が今は何の意味も持たなくなった虚しさを、過去の自分を見ているような「幽霊(Ghost)」のイメージに重ねている。誰しもが経験する「人は永遠に人生にとどまるわけではない」という事実と、再会によって掘り起こされる記憶の不思議さを描いた一曲だ。