Grouper – ‘The Man Who Died in His Boat’ (Kranky)

Type 以降は、レーベルがよく分かんなかったんで、Kranky に収まってもらったのは分り易くて好都合です。そしてその Type から 2008年にリリースされた GrouperDragging A Dead Deer Up A Hill (今回同時に再発)は、それ以降の Grouper よりも、最も Grouper していたというか、そこから彼女はどんよりと深い方向に向かっていった。と、言ってもこの当時でもそれなりにドローンを基調としたスタイルであったので、一般的なフォーク・ソングに比べたらかなり屈折した音楽ですが。でも、言うなれば最もポップであったと言われる作品と同時期に録音されていたらしい未発表音源を集めたものがこの The Man Who Died in His Boat だそう。よくある未発表音源がリリースされる場合は、大体がお金以外の他ならないと思うのですが、こちらの作品集はそういうものでもなさそう。彼女自身がこれらの曲をリリースしなかったのは、Grouper としての音楽ではないと自己診断したからなのか、ただ曲が気に入らなかっただけなのか、それともすっかり忘れていただけなのか。初期段階でこのようなフォーク・ソングを密かに作っていた彼女がその後、実験性を高めていったのはなんでだったんだろう。そして、このような音楽をやることはもうないのだろうか。それは今年中には出るらしい本当の新作アルバムで判るでしょう。

8.0/10

Ekin Fil – “Anything Anywhere” +

イスタンブール出身の女性アーティスト Ekin Üzeltüzenci によるソロ・プロジェクト Ekin Fil の新曲が幾つかアップされています。2011年に Root Strata からカセット Language をリリースしていたので知ってる方もおられるでしょう。こちらの曲達は、間もなくリリースされるアルバムからの音源だそうで、 Grouper や Jessica Bailiff が好みの方にも受入れられそうなドローン・フォーク・ソング。セルフ・タイトルのアルバムは、リリース時期は未確認ですが、Student Of Decay からリリースされます。

Short Stories – “On The Way”

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=sFxeU-FmQfk&w=640&h=480]

最近シングルが出たばっかりのダブステップ・デュオ Short Stories のビデオ “On The Way” もアップされました。ジャケットの写真がビデオになったものです。っていうか、ビデオの内容がジャケットだっただけか。

Tunabunny – “Hollywood Unincorporated”

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=Xlznnh88DGg&w=640&h=480]

アセンズの4ピース、ガレージ、ローファイ、ギターポップ・バンド Tunabunny が、昨年 Happy Happy Birthday To Me からリリースしていたアルバム Genius Fatigue に収録されていた “Hollywood Unincorporated” のビデオがリリースされました。

Beach House – “Forever Still”

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=lgD8vWIB8hs&w=640&h=360]

以前お伝えしましたが、Beach House のショート・フィルム Forever Still が完成したようです。最新アルバム Bloom からの幾つかのセッションを交え、テキサスのエル・パソとトーニローで撮影されたものです。全部で27分弱あるのでゆっくり観て下さい。

Solar Year – “Magic Idea”

[vimeo http://www.vimeo.com/57745545 w=640&h=360]

モントリオールの Ben Borden と David Ertel によるドリームポップ・デュオ Solar Year の曲を How To Dress Well などのものを作っているビデオ・ディレクター Jamie Harley による “Magic Idea” のビデオです。この曲は、No Fear of Pop が主宰する Stratosfear Records からリリースされたシングルに収録されていました。

Darkstar – ‘News From Nowhere’ (Warp)

このアルバムを聴いて似てるなあと思い、本人達に Butterfly Child は好き? って尋ねたら、「いや、そのバンドは聴いたことないから、またチェックして次の機会に感想を言うよ」とのことでした。こちらは、ウェブ・マガジン Qetic さんでやらせて頂いた Darkstar へのインタビューからのものです。本編に載せても話しが膨らまないから割愛していた部分ですが、Butterfly Child は、1993年に Rough Trade からデビュー・アルバム Onomatopoeia をリリースした Joe Cassidy によるソロ・プロジェクトで、つい最近新曲も出しててまだ現役のよう。当時そのデビュー・アルバムが凄く好きだったんだけど、エレクトリックを主体としつつも、様々な要素を取り込んだサイケポップな世界と、独特な唄い方で超個性的だったのですが、いまだにうまく説明が出来ない音楽です。Darkstar がそれに近い印象を受けたのは、やはりエレクトリックを主体としながらも、ソングライトの部分で特徴的なものを感じたからだと思う。ダブステップから変形していったこのトリオは、正しくダブステップ以降を継承することを望まなかった。つまり、ポスト-ダブステップのそれではない。インディやロック系のバンドのひとが、ソロ活動をしたときにこういったアプローチをする人もいるけど、Darkstar ほどのクオリティは出せないだろう。それはやはり、エレクトリック・ミュージックを起源に持っている強みで、音を作る技術に長けている。だからバンドやロックというと、誤解をされてしまうというか、もったいない気がする。でも、ダンスミュージックやエレクトリック・ミュージックの収まりでもない。ほんとに曖昧なポジションにあるポップ・ミュージックで、それこそが、Butterfly Child と共通するところで、やっぱりどう説明していいか難しいんです。様々な角度からジャンル的な囲みをしようとしても当てはまらない。つまり、真のオルタネイト、独立性ポップ・ロック・エレクトリック・ミュージックです。

7.5/10

Rhye – “Open”

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=sng_CdAAw8M&w=640&h=360]

昨年暮れにリリースされたシングル The Fall の前にリリースされていた Rhye のデビュー・トラック “Open” のビデオが新たに制作されたようです。そして、こちらはこのデュオのデビュー・アルバム Woman にも収録されるようで、リリースは 3/4 だそうですが、ビデオのクレジットには Polydor とあるので、メジャーからか?