デジタル系のレーベルは、リリース量が多いことが多いのですが、このレーベルもやっぱ多い。月に2、3 タイトルはリリースするので聴く方も大変だ。フィジカルのリリースとなるとやっている側は抑制が効くけど、デジ系だとアルバムが出来たらすぐ即リリース。しかもミックステープやフリー・ダウンロードの場合はなんかしらの基準がないともうなんだかわからなくなる。なので、デジタルにしてもレーベルがあるのは結構重要なんです。Мишка からアルバムは今年初めてとなる Cakes Da Killa の The Eulogy 。Le1f 同様に、こちらのアルバムもほぼ全曲異なるプロデューサーがトラックを制作しているのですが、やはりこちらもなぜか統一感がある。バウンシー・トラップと表記されていることもあるように、少々派手めなトラック・ワークが目立ち、トラップというよりはボルチモアとか、ジュークなんかに聞こえる物も少なくないです。Cakes Da Killa のラップは、裏声になるところなんかはちょっとおもしろいですが、基本的には少し高めの声色で、気持ち早口スタイル。クラウドラップやトラップ系はわりと遅いラップが多いので、このひとのラップは実際のものより早くも感じるけど、もっとたたみかけてもおもしろそうですが、繰り返しになりますが、トラックはザックリとしているし、まぁ、ボルチモア系としたら相応のラップスタイルなので、全体的に新しい感じでもないかなあ。
5.0/10