Whispering Sons – The Great Calm

『Several Others』のリリース後、2年の歳月をかけて書き下ろされた『The Great Calm』は、Whispering Sonsの3枚目のフルレングス。このアルバムは、凍てつく冬に4週間かけてレコーディングされました。2022年12月、バンドはHoogeloon（オランダ）にあるAudioworkxに行き、アルバムの基礎を固めました。その数週間後の2023年1月、バンドはオランダ沿岸の島、Vlielandで静寂の中でヴォーカルを録音し、アルバムを完成。12曲のミックスは前作も手がけたClaudius Mittendorferが、マスタリングはLaurens Grossenが担当。

WhisperingSonsは、『Image』と『Several Others』でエンジニアを務め、2021年にベースを担当してバンド・メンバーとなったBert Vliegenとともに、このアルバムをセルフ・プロデュースすることを決定。バンドは自分たちに課題を課しましたが、長年にわたって多くのことを学んできたという自信がありました。Bertのプロデューサーとしての専門知識と強い意志を持ったWhispering Sonsによって、よりクリエイティブなコントロールが可能になりました。The Great Calm」のレコーディングは真のコラボレーションとなり、バンド・メンバー全員が自分自身の何かを表現することができ、結果的にバンドの結束を強めることになりました。

『The Great Calm』は、長年のWhispering Sonsファンを驚かせるかもしれないアルバム。『Several Others』よりも暗くなく、『Image』よりも壮大。とはいえ、ウィスパリング・サンズらしいアイデンティティは全曲に宿っており、バンドは生のエネルギーと感情から大きく逸脱することはない。『The Great Calm』はより高揚感と遊び心に満ちているかもしれないが、不吉な暗示はまだ潜んでいる。2024年2月にアルバムのリリースを控えているバンドは、自分たちの姿を見せ、新曲をライブで演奏することを熱望しています。