Various Artists – Radar Keroxen Vol​.​4

KEROXENによる年間コンピレーション・アルバム『RADAR』は、カナリア諸島を拠点とする、あるいはカナリア諸島にゆかりのある厳選された音楽プロジェクトの才能と不運を紹介するテーマ別アルバム・シリーズの第4弾。

2020年にリリースされた第1弾は、カナリア諸島を拠点とする冒険的な音楽を紹介することを目的としたものでしたが、ケロクセンは今回、第4弾として、カナリア諸島の最果ての地で作られた様々な音楽シーンを紹介します。アゾレス諸島、レユニオン島、カナリア諸島、フランス領ギアナをフィーチャーした特別なショーケースは、西洋のヒップスターのメッカでなくても面白い作品が作れることを改めて証明する、志を同じくする者同士の真のつながり。

各アーティストが片面1曲ずつ提供し、もちろん全曲がプーラ・マルケスの目もくらむようなポスト・トロピカル・アートに包まれるという、破天荒なルールに忠実な発表形式。

アルバムは、テネリフェ島出身のCarolina Machadoのソロ・プロジェクト、Akaneによるインストゥルメンタル・ヒップホップ・スタイルのトラックで幕を開け、神秘的なサウンドスケープとオリエンタルなタッチのメロディーが、彼女のL.A.にインスパイアされたビートと完璧に融合。フランス領ガイアナのDaryanna Jeanは、地元の(?)音を切り貼りしたサンプリングで、針飛びグリッチの祭典のような幻惑的なサウンドを作り出します。サイドAは最終的に、イギリスの呪術的サウンドをアゾレス風にアレンジ。
昨日の牧歌的なメロディーとシンセのリフを、アゾレス諸島のサン・ミゲル島の人里離れた亜熱帯の野原に移し替えて。
サイドBは、このポスト・インターネット、ポスト・エブリシングの世界では、どこにいてもアウトサイダー・ミュージックが繁栄し、目に見えないハードルを上げ続けている、というコンピレーション本来のコンセプトを力強く強調しています！

これは、欧州連合（EU）が資金提供し、Institut Français、Octa、ApcaがコーディネートするArchipel.EUプロジェクトの一環です。

*本書は欧州連合の資金援助により作成されました。その内容はケロクセンの単独の責任であり、決して欧州連合の立場を反映するものではありません。