Sunglaciers – Regular Nature

ポスト・パンク、ニュー・ウェーブ、ガレージの要素を織り交ぜながら、複雑に構築されたダンサブルで親和性の高いロック・ミュージックを聴かせてくれるSunglaciers（アルバータ州カルガリー）。

モダン・ロックのオデッセイとまではいかないものの、『Regular Nature』はまるで壮大な叙事詩のよう。スリリングなアップテンポを聴かせるのがこのバンドの得意とするところですが、このロング・アルバムでは、ミッドテンポのアフターパーティー・バーナーや、エレクトロニックなサウンドスケープの実験的な試みも見られ、優しく、パレットを浄化するような耳休めも提供しています。彼らの現実と相互作用の、より深く、よりニュアンスに富んだ表現を探求し、表現することで、彼らを取り巻く世界を理解しようとする試みにおいて、Sunglaciersは、彼らの多形的な音楽性に付随する、シンプルで繰り返しのある言葉を提供し、彼らの叙情的なエトスを研ぎ澄ます。ある時はポジティブ、楽観主義、愛、自己主張、またある時は内省、不安、恐怖の感情を呼び起こす、カルガリーのバンドによるこの新作は、ドリーミーなインディー・ロックであると同時に、テクノフォビックなポスト・パンク的サウンドの連打でもあります。

Chad Van Gaalenが共同プロデュースし、エンジニアのMark Lawson（The Unicorns, Land of Talk）がミックス、ZoonのDaniel Monkmanがゲスト参加したSunglaciersの3rdフルアルバムは、Mothlandから2024年3月29日にリリース予定。Deerhunter、Ought、MGMTといった同世代のオルタナティヴ・ミュージックのファンや、DevoやTalking Headsを彷彿とさせるニュー・ウェイヴの現代的なテイストを求めるヴィンテージ・ロック愛好家を喜ばせるはず。

Sunglaciers – Regular Nature