Spiritual Front – The Queen Is Not Dead (Deluxe Edition)

「Queen Is Not Dead」は、普通のスピリチュアル・フロントのアルバムとは違うが、イタリアの自虐的なポップ・バンドは、生ぬるかったり、中途半端だったりすることはない。イタリアを代表する自殺的ポップ・バンド、スピリチュアル・フロントの8枚目となるスタジオ・フル・アルバムは、実際は「モリッシーとジョニー・マーの伝説的な賛美歌へのオマージュであり、疑いようのない美しさを持っている」とシモーネ・サルヴァトーリは言う。バンドの創設者でありフロントマンのシモーネ・サルヴァトーリは、Spiritual Frontのメンバー全員にとって、THE SMITHSは主要な音楽的インスピレーション源だと主張している。イタリア人の彼らは、敬意に満ちたオマージュを捧げると同時に、パクリから遠ざかるという明確な目的をもって、このアルバムをレコーディングした。多くの人が神聖視する15曲のカヴァー曲において、イタリア人はオリジナルに忠実でありながら、ストリングスやホーンのパートを加えるなどして、それらの曲をSPIRITUAL FRONTの音世界に近づけた。サルバトーリと彼のバンド・メンバーであるギタリストのFrancesco Conte（フランチェスコ・コンテ）とドラムのAndrea Freda（アンドレア・フレダ）に加え、ベース奏者のDaniele Raggi（ダニエレ・ラッジ）、ストリングス6重奏、ホーン奏者、そしてヴォーカリストのDurga McBroom（PINK FLOYD、 ヴォーカリストのDurga McBroom (PINK FLOYD, BLUE PEARL)、Riccardo Galati、Filippo Marcheggiani (BANCO DEL MUTUO SOCCORSO)、Michal Stepien (MGŁA)、Jairo Zavala (CALEXICO)、King Dude、Traci Danielle (MY LIFE WITH THE THRILL KILL KULT)、Riccardo Spilli (IL BALLALLETTO DI BRONZO)、Sasha Boole (ME AND THAT MAN)などの友人たちが参加している。1999年にサルヴァトーリのソロ・プロジェクトとして結成されたスピリチュアル・フロントは、以来、数多くのフル・アルバム、シングル、EP、コラボレーションをリリースしてきた。イタリア人は自分たちのサウンドを「ハートブレイカーなニヒリストの若者のためのキャッチーなバラード」と表現する。リリックでは、自己アイデンティティの模索、セクシュアリティ、厳しい現実、怒りに満ちた別れといったテーマを扱い、皮肉、ニヒリズム、痛烈なユーモアのセンスで彩られている。さらに、LYDIA LUNCH、ORDO ROSARIUS EQUILIBRIOなど著名なアーティストとのコラボレーションや、TVシリーズ『ラスベガス』、映画『ソウ2』、さらにインディペンデント映画、演劇、モダンバレエなどのサウンドトラックにも参加している。SPIRITUAL FRONTは、偶然にも彼らのサウンドトラックを作曲したTHE SMITHSに心からの敬意を表している。