Reuben Vaun Smith – Da Cuckoo YaYa

ARTIST :
TITLE : Da Cuckoo YaYa
LABEL : Records
RELEASE : 7/21/2023
GENRE : , , ,
LOCATION : Leeds, UK

TRACKLISTING :
1.Da Cuckoo YaYa
2.Mama
3.Oumbadougou
4.The Waxing Gibbous Moon
5.Mali
6.Mintaka
7.Milano Caravan
8.No Puedo Esperar
9.Help Me Ride
10.Beams

年前、太陽の光を浴びたファースト・アルバム『Warm Nights』でデビューして以来、(ルーベン・ヴォーン・スミス)はアーティストとして成長し、進化してきた。カリフォルニアの名門 Recordsからの初出演となる3枚目のフルアルバム『Da Cuckoo Ya Ya』の冒頭の一節からも明らかなように、彼の目的、目標、そして音楽的アウトプットも変化している。

夏らしくカラフルな『Warm Nights』が、1年以上にわたる毎日のレコーディングはもちろん、独学で音楽とプロダクションを学んだ結果であるのに対し、『Da Cuckoo Ya Ya』は2ヶ月足らずでレコーディングされた。このアルバムでは、スミスの研ぎ澄まされた音楽性と、東洋のエキゾチシズムと広い視野を持ったサイケデリアへの愛を披露しているだけでなく、友人であり同じリーズ出身のギタリストである村上さくら(2021年のアルバム『Sounds From The Workshop』にも参加)、ベーシストのNial Deravairere(おいしそうにダビングされ、霞がかったクロージングカット「Beams」に参加)、そしてヴォーカリストのLucy Saddlerがゲスト参加している。

前作とサウンド的な共通点はいくつかあるが、特に生楽器への依存度が高く、マリの音楽文化への敬意が感じられる。リーズを拠点に活動するスミスの新作は、これまでで最も自信に満ちたダイナミックなもので、意識的にダンスフロアに近づきながら、自身のプロダクションをさらに磨き上げ、これまでに学んだことをすべて披露している。

ファンキーでフラッシュフライなオープニング「Da Cuckoo Ya Ya」は、フランジを効かせたサイケ・ファンクのギター・リック、ヴィンテージなシンセ・リフ、ゆったりとした手足のドラムが印象的な、夏にぴったりの曲だ。Oumbadougou」が、エフェクトのかかったギター、ポリリズムのブレイクビーツ、軽快なヴァイオリンのライン、そして夕暮れ時の薄暗いテクスチャーの波にのって、その調子を取り戻す頃には、あなたは虜になっていることだろう。

万華鏡のようなニュー・ディスコとアフロ・ディスコが融合した正真正銘のダンスフロア・ジャム「The Waxing Gibbous Moon」、シンセを駆使したゴージャスな「Mali」、爆発的なキー・ソロなど、このアルバムには笑顔を誘うハイライトがちりばめられている、 クラブ・カットである「Milano Caravan」は、サイケ・ギターと中東の音楽文化が融合し、ホットなステップを踏みながらピアノを弾く「No Puedo Esperar」、没入感がありパーカッシブで色鮮やかな「Help Me Ride」などがある。そして、Daniele Baldelliや Marco Dionigiによく似た、アフロ・コズミックな傑作である「Beams」。

Reuben Vaun Smith(ルーベン・ヴォーン・スミス)の魅力的なトレードマークであるサウンドの進化とクオリティを完璧に表現している。このサウンドは、自分の音に馴染んでいるだけでなく、長く実りある音楽キャリアの基礎を築いているアーティストのサウンドなのだ。