SKELETHAL – Within Corrosive Continuums

ARTIST : SKELETHAL
TITLE : Within Corrosive Continuums
LABEL : Records
RELEASE : 7/12/2024
GENRE : ,
LOCATION : France

TRACKLISTING :
1.Creation
2.Spectrum of Morbidity
3.Mesmerizing Flies at the Doors of Death
4.Eyes Sewn Mouth Full
5.Upon the Immemorial Ziggurat
6.Fatal Abstraction
7.Within Corrosive Continuums

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2012年に結成されたSKELETHALは、今や肥沃なフランスのデス・メタル・シーンの最前線にいる。過去10年間、バンドが主に影響を受けてきたのはEntombed、Carnage、Dismemberといったスウェーデンのバンドであったが、この4人組はそのデスメタルのスタイルを、単に 「古い 」というよりもむしろ古典的と感じられるものに仕上げてきた。デスメタルをデスメタルたらしめているものを本質的に理解しているのか、あるいは単に搾取するのではなく、このような神聖なカノンに加えるソングライティングの才覚を持っているのか、いずれにせよSKELETHALはデスメタルの王座を争う存在であることが証明された。最初のフルレングスは2017年の『Of the Depths…』で、続く2020年の『Unveiling the Threshold』ではラインナップを変更し、Swedeathを超える大胆な一歩を踏み出した(いずれもからのリリース)。

『Within Corrosive Continuums』というタイトルが示す通り、SKELETHALの3rdアルバムは、彼らの過去を等しく包み込み、それを高貴な形で構築している。前作では明瞭さが若干増したが、本作ではその明瞭さを引き継ぎつつも、トーンの汚さが際立っている。プロダクションは相変わらずパワフルなので、再発見されたグリット&グライムはバンドの実行力、より正確にはソングライティングそのものにあると言えるかもしれない。Within Corrosive Continuums』は、その前の2枚の(有名な)LPをリリースしたバンドと同じようにすぐに聴こえるが、SKELETHALはここで少し違った柔軟性を見せており、(依然としてデスメタルである)多くの影響を開放し、リフやリズムをより冒険的なものに変えている。そのため、5分ほどの曲の大半は2倍の速さに感じられ、バンドの激しさは熱を帯びているが、ドレッドなフックと打ちのめされるようなヘヴィネスは健在だ。別の言い方をすれば、SKELETHALはより個人的で地味なテクスチャーを取り入れながらも、デス・メタルとしての表現力はしっかりと保っている。SKELETHALは、最も気難しい 「オールド・スクール 」の熱狂的ファンをも虜にしてしまうだろう。

デスメタルにおいて3rdアルバムは常にギャンブルである。SKELETHALはこの慣例に逆らい、彼らの限界に挑み続け、『Corrosive Continuums』の中で深いトリップへと結実した。