SIZ – Blind

SIZというペンネームの裏には、TH Da FreakことThoineau Palisの弟、Sylvain Palisが隠れています。
スタジオ・マカロニでChristophe Bolognaiseがレコーディング、Henri d’Armancourtがミックス、Alexis Bardineがマスタリングを担当した2ndアルバム「Blind」は、ポップな閃光を散りばめた飽和状態の重厚なノイズ・ロックを軸に、バンドの前2作を見事に調和させた作品。
パリスが消化した90年代ロックの10年間、あるいは少なくともそのファンタジー・バージョンを体現する10曲の新曲。そこにはNirvanaや My Bloody Valentineもありますが、おそらくYouTubeで夜な夜な無差別に徘徊して拾ったであろう当時の無名のバンドや、優れたHotline TNTやTired Lionのような、レトロなフォーカスがしっかりと同時代にある他の現行バンドの影響もあります。
なによりも、SIZのニュー・アルバムは、パワフルなリフと恐ろしくキャッチーなコーラスを持つ、止められない構成が特徴。