Lawrence English & Werner Dafeldecker – Tropic of Capricorn

ARTIST : &
TITLE : Tropic of Capricorn
LABEL :
RELEASE : 11/23/2023
GENRE : ,
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TRACKLISTING :
1.Tropic of Capricorn I
2.Tropic of Capricorn II

『Tropic of Capricorn』は、によるセカンド・アルバム。多作なRoom40のオーナーが録音したフィールド・レコーディングをもとに、ドイツの伝説的なインプロヴァイザーが電子音響のテクニックを使って微妙に、しかし決定的に変化させたこの2枚の長編作品は、音響生態学と美学的介入、具体的なローカルな音の世界と境界を超えたアートの境界線を曖昧にします。自然がどこで終わり、人間の知覚がどこで始まるのかを問いかけると同時に、リスナーである私たちと自然との関係にも焦点を当てています。最も美しい方法で、深く混乱させ、おそらく幻惑させるのです。

Englishは、このデュオのデビュー作『』のベースとなる素材を、2つの異なるフィールドトリップで録音。ひとつは西海岸からオーストラリア北部のピルバラ地方へ、もうひとつは中央砂漠のアレンテ族の土地へ。「これらは広大な空間であり、ある面では、国土に耳を傾けようとしない現代文明の考え方を敬遠しているのです」と English。サウンドスケープを録音する際、アーティストが注目したのは、失敗した植民地願望の残滓。「失敗した牧畜地やその他の努力の跡に残る建物や物が、それ自身の不安な音の世界を作り出しているのです。「最も人里離れた場所でも、遠くから産業のドローンが聞こえてきます。彼が持ち帰ったのは、自然の再生に関する資料。

そして、その豊かな音源はDafeldeckerに渡されました。木、動物の皮、ガラス、金属の表面など、さまざまな表面にトランスデューサーを当てて録音を空間化し、また録音の一部を再録音することで、彼はイングリッシュの録音に挿入された、あるいはイングリッシュの録音に巻き込まれた個別の出来事を作り出しました。鳥のさえずり、虫の鳴き声、雨の音……。しかし、それ以外にも、何度聴いても分類できないもの、そもそもそれが本当に鳥の声なのか、虫の声なのか、雨の音なのか、疑わしいものもあります。山羊座の南回帰線』がリスナーを誘うのは、自然を音でどう表現するかという先入観を超えた聴き方であり、その代わりに感覚の即時性を受け入れること。