Jarabi Band – Duniama

‘Duniama’ とはスス語で「この世の」という意味の単語で、Jarabi Bandが掲げるものすべてを包含しようとしている。リード・ヴォーカル、ジャンベ、コラ奏者のMohamed Camaraは、このアルバムを「人生、喪失、愛の個人的な旅」と表現している。一曲一曲が物語を語っている。

この “Duniama – in this world” という考え方は、ジャラビ・バンドのメンバーにとって強い意味を持っている。それは、個人と周囲の世界や環境との関係を意味し、この複雑で動きの速い世界における自分の居場所を示すものとも取れる。あるいは、個人と仲間、社会と地域社会との関係を意味することもある。さらにまた、奏者とその音楽技術の間に存在する関係、つまり奏者が音楽技術を習得するための方法を意味することもある。

このように、Jarabi Bandにとっての音楽は、単なる表現形式や物語を語るための手段ではなく、「私は私だ」と言うための手段となる。自己の表現であり、世界における自分の居場所の理解であり、生きるという行為の祝福なのだ。カマラは言う。”Duniama” という言葉は、音楽とのつながり、人間関係、人生の質を意味する。