J.WLSN – Slipped

昨年のクリスマス（2022年）、私たちは7歳の息子に3/4ナイロン弦ギターをプレゼントしました。

息子はこの1年でギターを弾けるようになったので、自分の楽器を持つのはふさわしいことでした。私が想定していなかったのは、この小さな初心者用ギターを弾くことで得られる楽しさと喜びでした。それはまるでタイムマシンのようで、同じような、そして同じくらい奇妙な音のミュート6弦で何時間も弾いていた10代の頃に私を引き戻しました。

携帯電話をスケッチ・レコーディング・エンジンとして使い、ループや小さなアイデア、心に残った短い瞬間を演奏しました。そしてギター・ペダルを使ってこれらの録音を操作し、ニューカッスルを拠点に活動するミュージシャン、ティム・マクフィーから借りた1980年代の録音コンソールとカセット4トラックを備えたヴィンテージのオーディオテクニカRMX64に送りました。彼はそれをレストアしていて、奇妙でワイルドな難解な魔法がかかっていました。それをきっかけに、音を作ること、切り刻むこと、そして音がどのように、どこへ押し出されるのかを探求することに、私は再び興味を持つようになりました。

この曲集は、私にとってドローイングやコラージュのようなものです。音を通して、線、抽象的な形、トーン、イメージを探求し続けています。核心はシンプル。純粋な音をさらに忘却の彼方へ。融合されたナイロン・ギターのループ、FMシンセ、最小限のBuchla 200モジュール、カセットテープ・ディレイ、エレキギター、たくさんのギター・ペダル、そしてディクタフォンを使ったピアノ、無差別な人々、私の子供や家族、そして楽器のフィールド・レコーディング。