Harvestman – Triptych: Part Two

ARTIST :
TITLE : Triptych: Part Two
LABEL :
RELEASE : 7/21/2024
GENRE : , ,
LOCATION : Coeur D’Alene, Idaho

TRACKLISTING :
1.The Hag of Beara vs. the Poet
2.The Falconer
3.Damascus
4.The of Hag of Beara vs. the Poet (Forest Dub)
5.Vapour Phase
6.Galvanized and Torn Open
7.The Unjust Incarceration

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先人や先達との対話、先人との関係における自分自身の視点の形成、そしてある人にとっては、その間の無限の領域への飛び込み。Steve Von Tillにとって、そのプロセスは常に、最も神聖な作業となるような次元を帯びています。Neurosisの黙示録的な蜂起、その姉妹プロジェクトであるTribes of Neurotの音の解体、彼の名を冠したソロ・アルバムの呼び起こすような親密さ、を装った彼のインストゥルメンタル・サイケデリックな回想など、その対話は決して音楽的な影響だけでなく、それらを支えるもの、つまり、今や現代意識の周辺に追いやられた原初的で元素的な力でありながら、聴く者すべてにシグナルを発しているのです。
4月23日のPink Moon、7月21日のBuck Moon、10月17日のHunter Moonと、2024年の3つの満月に定期的にリリースされる3枚組アルバム『Triptych』は、ハーヴェストマンにとってこれまでで最も野心的な作品。しかし、それはまた、断片的なものの中に連続性を見いだすユニークなアプローチの結晶でもあり、無数の音楽ソースや参照点を、レンガとしてではなく、集合的な祖先の共鳴のための音叉として扱い、根源的なものと空想的なもの、内在的なものと思弁的なものの間の限界の空間に存在するものでもあります。
イギリスとヨーロッパ本土の地理的、精神的な風景に沿って描かれた巨石、遺跡、古代遺跡、理性的な世界からの入り口として永遠に蘇る民間伝承とアポクリファに引き寄せられた「Triptych」は、痕跡と残滓から作り出された瞑想であり、私たちの中に埋め込まれた不朽の異世界性を利用したアーティストたちの幻覚的な回想です。フライング・ソーサー・アタックが窓の外を漂い、遠いFairport Conventionがダブの巨匠Adrian Sherwoodによってリミックスされ、天空のスキャナーTangerine DreamがBert Janschをかき消そうとし、HawkwindがSteeleye Spanのカバーを演奏しているSummer Isleを通過する過程を物語る夢日記。
ハーヴェストマンとしての最新作は、20年にわたるホーム・スタジオでの録音をもとに編まれたもので、リリースの日付だけでなく、3つの地層を屈折させた刻印のように、各アルバムを結びつける繰り返しの構造に、自然のサイクルとの類似性を見出しています。4月の『Part One』や近日発売の『Part Three』と同様、『Part Two』はOmのベーシストでスティーヴの長年の友人であるアル・シスネロスとのコラボレーションから始まり、B-Sideのオープニングはダブ・テイク。ここでは、オープニング・トラック「The Hag Of Beara Vs The Poet」のゆったりとしたトライバルなグルーヴが、まるで真夏の靄の下に広がる無限の油滴のように、クロマティックなウォッシュへと展開。
前作のアルファ状態の旅行記をフィルターにかけた “Part Two “は、原始的でありながら原始的な状態へとさらに深く到達。まるでミストのサウンドトラックが宇宙から放送されているかのような「The Falconer」のうねるようなドローンとゆっくりと溶けるような不思議な音から、「Damascus」の永久運動、夢のようなバザール、「Vapour Phase」の超自然的な揺れを測定する地震計の周波数、そして「The Unjust Incarceration」の歪んだバグパイプ、ノイズにまみれた嘆きまで。
『Triptych』が多感覚的、超感覚的な体験であるとすれば、それはヘンリー・ハブラックの驚くべきグリフ風アートワークにも及びます。『Triptych』そのものがそうであるように、それは別の時代からの反響であり、束縛行為であり、限りなく再解釈されるガイドであり、どこを見るべきかではなく、どのように見るべきかを示すかもしれない聖なるものへの道しるべなのです。
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