Dawn Chorus and the Infallible Sea – Remixes

ARTIST :
TITLE : Remixes
LABEL :
RELEASE : 6/5/2024
GENRE : ,
LOCATION : Indianapolis, Indiana

TRACKLISTING :
1.Vale (awakened souls Remix)
2.Reveries (Not Me But Us Remix)
3.Somnium (Mark Peters Remix)
4.A Dawn Chorus Suite (zakè Remix)

は、記念碑的なLP『Reveries』を補完するために、自称 「ドローンゲイズ 」な楽曲の新たな見解を4曲収録した『Remixes』を提供する。創設メンバーであるzakè(別名Zach Frizzell)による全く新しい長編組曲に加え、Past Inside the Presentのベテランであるawakened souls、のレーベルメイトであるMark PetersとNot Me But Usによるジャンルを飛び越えた解釈で構成されており、それぞれがソースの「ゴージャスな発泡性、みずみずしいアンビエンス、クラシカルなモチーフ」(Stationary Travels)に対する独自のビジョンを持っている。

「Vale (awakened souls Remix)」は、原曲の静謐な波にシンシア・バーナードの息の長い呪文のようなレイヤーが重なる。その効果は、スローコアのレジェンド、ローの産前の安らぎと甘い悲しみをより宇宙的にしたようなもので、その優しい愛撫はほんの数分しか続かず、霧の中のカモメのように循環する逆向きのシンセに消えてしまう。バーナードのリリカルなリフレイン、「Weight, fall away 」は、これ以上ないほどぴったりだ。

「Reveries (Not Me But Us Remix)」は柔らかなチェロで始まり、きらめくシンセサイザーが徐々に忍耐強いピアノ・アレンジへと導いていく。曲のタイトル通り、高速鉄道の車窓から広々とした風景を滑るように横切り、平和なサイクルで繰り広げられる生活で溢れた無名の町を白昼夢のように通り過ぎていくようなイメージだ。

「Somnium (Mark Peters Remix)」のコールド・オープニングは、彼のEngineersでの仕事を彷彿とさせるポスト・ロック風のギターの成層圏へと、そのかき鳴らすストリングスを引き込んでいく。その壮大なメロディック・テーマは、ベース・シンセと至福のハンド・パーカッションによって支えられ、このアルバムで最もサイケデリックでトランスを誘うパッセージを作り出している。

「Dawn Chorus Suite (zakè Remix)」は、「Reveries」のセッションで使われなかった部分やアイデアから構成されたもので、このアルバムで最も容量の大きい作品である。10分以上にわたって、バリエーションと拡大だけでなく、最も多作なメンバーによって扱われるトリオの「特別な魔法(と音楽の錬金術)」(『Complex Distractions』)のカプセル化も聴くことができる。アダージョ・ストリングスのさざ波が背景を横切り、充実したロー・エンドが柔らかな大地を提供する。作品全体は、ジョン・ルーサー・アダムスの作品のような繊細でありながら重厚な漂いを漂わせ、ゆっくりと消えていく後には孤独なヴァイオリンのため息だけが残る。

『Reveries』の言葉にならない雰囲気に身を任せ、もっと聴きたいと願った人たちにとって、『Remixes』は、この「世界的なドローン・スミス」(Juno Records)とそれぞれの驚くべき再創造に抱かれて、もう一度、浮遊する絶好の機会を与えてくれる。