Conforce – Sins of Synthesis EP

ロッテルダムを拠点に活動するエレクトロ・テクノの大御所Conforceが、本拠地に戻ってDelsinのデータバンクに最新作を発表した。Boris Bunnikの熟練したマシン・ランゲージは、ディープでダビーなサウンドスケープから、パンチの効いたクラブ・テイストの作品まで、様々なジャンルを横断してきた。

Bunnikのメランコリックで内省的な作品はConforceによく収められているが、’Sins Of Synthesis’ のサウンドパレットはよりダークな次元に傾いている。ブラインダンスの影が大きく立ちはだかり、ヒネリの効いたパターン操作、異質なテクスチャー・デザイン、不協和音へと音楽を導いている。”Charlatan” の遠く霞んだパッドから “Fragile” の余韻の残るチャイムまで、ブニックの特徴的なメロディ・センスはまだ端々に感じられるが、これはコンフォースの尖った新しい方向性であり、非常に興味深い場所へと導いている…