celebration guns – Quitter: 10th Anniversary Remaster

celebration gunsは時間に夢中。それは、彼らの過去2作、2020年の『On Aging Gracelessly』と2021年の『The Visiting Years』のタイトル、そして曲名を見ても明らか：”Something About Hindsight in 2020″、”Old Man Yells at Cloud”、”Better Days”、”The Me That Used to Be”。時間の経過と浪費に焦点を当てるというアイデアは、エモ・バンドにとって目新しいものではない。しかしCelebration Gunsのメンバーは、元恋人との楽しかった日々を懐かしむティーンエイジャーではなく、全員30代。

だから、”Can I repent for wasted years?”という言葉がきらびやかな数学のリフにのって出てくるとき、あなたは彼らが本気であることを知るのです。次のアルジャーノン、次のスノーウィング、次のハイタイド・ホテルになりたがっているバンドはいくらでもいて、その多くはロック。Celebration Gunsはそうではありません。彼らはただ、自分たちが作りたい音楽を作ろうとしているだけ。明るく陽気なリード、粘着性のあるポップ・ロックのフック、ワイルドな拍子記号。Celebration Gunsの音楽は、どこかリアル。優雅に年を重ねたとでも言いましょうか。