Bongomann – Lounge Zero

Bongomannがソロ3作目となる『Lounge Zero』でDarker Than Waxに戻ってきた。2020年に同レーベルからデビューEP『Smiles』をリリースして以来、FuFuやFauve Recordsといったレーベルから楽曲をリリースしているほか、Botanic Recordsからは1時間に及ぶライブ録音をカセットにカットした『Wake Up/Kick On』をリリースしている。シンガポールのシーンで注目される一人であり、当レーベルの親しい友人でもあるボンゴマンは、近年ライブ・パフォーマンスの領域に深く潜り始めており、それが彼の独特なスタイルの発展に大きく影響している。

Lounge Zeroは、アンビエントとダウンテンポの要素を取り入れた、チルアウト・シーシュへの頌歌である。「Enter」は頭脳的で抑制されたハードウェア・ジャムで幕を開け、忍耐強く時間をかけてオーラル・ランドスケープのあらゆる側面を探求する。傑出したカットである「Settle」と「Float」は、パーカッシブでアトモスフェリックなサウンドスケープで雰囲気を盛り上げ、リスナーをラウンジにしっかりと迎え入れる。「Pause」は、ほとんどトリップ・ホップのようなハウス・ビートで前進し、「Rise (Ambient Mix)」は、ビートのない内省的な間奏曲だ。ダウンテンポをテーマにしたEPの常識を覆す「Zoof」は、レイヴィーでサイケデリックな陶酔感でリリースを締めくくる。