Bapari – Oasis EP

Oasisは、ガラス、金属、コンクリートなどの素材を音の次元で再構築しようとするテクスチャーの探求。このEPは、孤独、地下トンネル、秋のニューヨーク、自然に覆われた工業地帯など、超特異的な雰囲気を共感覚的に翻訳したもの。そのプロセスは「彫刻を彫るような感じだった」とバパリは言います。「感情的に興味をそそられるような視覚的な影響から翻訳された音や音色を考え出そうとして、少しずつ削っていったんだ」。

このEPは、アパートの火事や愛する人を失うなど、悲しみと激動の時期から生まれました。バパリの感情のパワーは、父親を亡くして悲嘆に暮れている時に作られた “Void” で強く印象に残ります。その喪失感は、星が自壊していくようなもの。”Void” では、テクノの4-on-the-floorの4番目のキックを飛ばして音の空白を作り、伝統的なダンス・ビートをねじ曲げるバパリの技を披露。