カイロのヘリオポリスで育った私は、日曜日のミサやキリスト教の祝日には、両親と一緒にいろいろな教会を訪れていました。様々な宗派の聖歌隊や聖歌に魅了された私は、これらの異なる音をハイブリッドな記憶として吸収しました。コプト語、シリア語、マロン派、ギリシャ正教、カトリックの聖歌隊の断片とフィールド・レコーディングを使い、新鮮な賛美歌、架空の聖歌、あるいは現代の日曜ミサの一部と言えるような、私自身のビジョンを提示します。
これは代表的なものではありません。エキゾチックな視線のための文化的遺物ではありません。これは純粋に個人的なものであり、現在に根ざした架空の音。
「Ison」は前作「Mutate」とは明らかに異なりますが、潜在的な変異のために文化的環境を再訪するというアプローチは同じです。Mutate」のクラブっぽい雰囲気が「フロアを燃え上がらせる」ために作られたとすれば、「Ison」は昨夜の二日酔いを治すためのもの。-ABADIR
